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日本人とお米

縄文時代中期に日本に伝わったといわれているお米。
日本書紀にも、天照大御神(あまてらすおおみかみ)がはじめて稲穂を手に入れたとき、たいへん喜ばれ、これこそ主食にすべきものであると言ったと伝えられています。

神田に稔る稲

日本では古くから毎年欠かすことなく稲作がなされ、豊作を祈る春祭りと収穫を感謝する秋祭りが私たちの生活の中に息づいています。
それによって得られるお米は、神様が食される神聖な食物であると同時に、私たちが生きてゆく糧として、いわば「生命の根源」として、今日まで大切に受け継がれてきたのです。
そのことは国学者の本居宣長が稲を「命根」、つまりは「生命の根源」と評したことからも明らかでしょう。

また、天照大神と豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りする伊勢神宮のご正殿は、高床式の穀倉の形から宮殿形式に発展したものです。穀倉の形が神様のお住まいに反映されているのは、それほどお米が貴重なものであったということです。

現在でも神宮では、新嘗祭や神嘗祭といった神様へ新穀の稲・粟を奉る祭祀が、その年中で最も重要な神事として絶えることなく執り行われていますし、五穀豊穣を祈念する或いは稲作に関るさまざまな神事が執り行われています。
また、20年に一度行われる神宮式年遷宮は、大神嘗祭とも呼ばれ、最重儀とされています。

抜穂祭(ぬいぼさい)

私たちが大切にしなければならないもの、それは、「食の多様化」という言葉に隠れて粗末にされている「日本の食文化」です。

お米を中心に四季折々の海、山、野の幸を調える「日本食」は、私たちの伝統であり文化でもあります。またそれは形だけではなく、天の恵みと人々の労へ感謝を込めた“いただきます”と“ごちそうさま”の心です。
私たちの生命を育む食文化を正しく継承することが将来世代(子孫)の幸福に繋がると信じています。

<わたしたちは伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮「神の宮」 増浦行仁写真展に協賛しています>

増浦行仁
増浦行仁プロフィール

1963年生まれ。1981年渡仏。1983年 VOGUE(Paris)ギィ・ブルダンのアシスタントとなる。1987年サロン・ドートンヌ入賞。ルーブル、オルセー、パリ近代美術館、ロダン美術館にてポスト印象派の彫刻を撮影。1988年フランス国立図書館に作品31点が永久保存される。2002年、フィレンツェのカーサ・ブオナローティ(ミケランジェロ美術館)を皮切りに、2003~4年日本国内各地にて『GENESIS』(ミケランジェロ作品集)展開催。2006年より神宮司庁の許可を得、伊勢神宮「第62回式年遷宮」ならびに2008年より出雲大社「平成の大遷宮」の撮影をそれぞれ開始する。2013年5月に出雲大社、10月に伊勢神宮の正遷宮(神体の渡御)が行われるまで撮影に従事。これらの撮影作品は『神の宮』として国内外で巡回展を開始。同時に日本の精神文化、その自然観と伝承知による地球40億年の生命の継承を伝える「神の宮共働態」を結成。 写真集『GENESIS』『天狗の棲む山』、関連書『おれは土門拳になる~“奇跡の光” にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方~(村尾国士/著)』

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