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夏越祓(なごしのはらえ)と水無月

はやいもので、もう6月。年の半分が過ぎたことになりますね。
古くは大祓と言って、半年に一度厄落としをしていました。半年間の身の汚れを祓い、来たる半年の清浄を祈念するのです。
6月30日の大祓は「夏越の祓」とも言われ、古くから12月の大祓と共に神宮だけでなく全国の神社で行われています。

神宮の大祓

厄落としの方法としては地域によっていくつかあるようですが、「茅の輪くぐり」や「人形(ひとがた)を流す」などはよく見聞きするものですね。

京都では、この6月の30日に『水無月』という和菓子を食べて厄落としをします。「水無月」は、6月に入るとあちこちの和菓子屋さんで見かける、三角形のういろうの上に甘煮の小豆を散らしたあのお菓子のことです。

その昔、宮中の人々は氷室(ひむろ)から氷を取り寄せ、氷を口にして暑気払いをしました。貴重な氷は一般大衆の手には入りにくかったため、麦粉を練り氷片になぞらえて食べたのが水無月です。水無月の三角形は氷室の氷片を表したもので、上の小豆は悪魔払いの意味を表していると言われています。
気温が上がりムシムシ、ジメジメする七月は、病気がはやることもしばしばあります。そんな時に昔の人は、食べやすく、エネルギー補給をしやすいこの様なお菓子を食べていたのですね。

「水無月」は見た目も涼しく、食欲のない時でも、するりと喉を通りそうです。お菓子一つにも日本古来の知恵と技が感じられます。

梅雨入りし、鬱陶しいお天気が続きますが、夏本番に備え、栄養と休息を十分にとって元気にお過ごしください。

神宮の大祓

<わたしたちは伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮「神の宮」 増浦行仁写真展に協賛しています>

増浦行仁
増浦行仁プロフィール

1963年生まれ。1981年渡仏。1983年 VOGUE(Paris)ギィ・ブルダンのアシスタントとなる。1987年サロン・ドートンヌ入賞。ルーブル、オルセー、パリ近代美術館、ロダン美術館にてポスト印象派の彫刻を撮影。1988年フランス国立図書館に作品31点が永久保存される。2002年、フィレンツェのカーサ・ブオナローティ(ミケランジェロ美術館)を皮切りに、2003~4年日本国内各地にて『GENESIS』(ミケランジェロ作品集)展開催。2006年より神宮司庁の許可を得、伊勢神宮「第62回式年遷宮」ならびに2008年より出雲大社「平成の大遷宮」の撮影をそれぞれ開始する。2013年5月に出雲大社、10月に伊勢神宮の正遷宮(神体の渡御)が行われるまで撮影に従事。これらの撮影作品は『神の宮』として国内外で巡回展を開始。同時に日本の精神文化、その自然観と伝承知による地球40億年の生命の継承を伝える「神の宮共働態」を結成。 写真集『GENESIS』『天狗の棲む山』、関連書『おれは土門拳になる~“奇跡の光” にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方~(村尾国士/著)』

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