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八十八夜ってどんな日?

「夏も近づく八十八夜~♪」の歌にもあるように、春から夏に移る節目の日です。立春から数えて88日目の、5月1日~3日頃を八十八夜〔はちじゅうはちや〕と言います。霜もなく安定した気候で、この頃が種まきや田植えの準備、茶摘みなどの農作業を行うのに最良の時期なのです。
“八十八”という字を組み合わせると「米」という字になることから、この日は農業に従事する人にとっては五穀豊穣を願う特別重要な日とされてきました。
伊勢神宮でも神嘗祭をはじめ諸祭典にお供えする御料米の早苗を植える御田植式が地元楠部町の神宮神田御田植祭保存会の奉仕により古式ゆかしく行われます。

5月頃の内宮

八十八夜からは新茶の摘み取りも行われます。お茶の葉は、一度でも霜に当たると駄目になってしまいます。春に早期の種まきを行うと遅霜が降りて、それまで育ててきた茶葉が台無しになる恐れがありました。そのため昔は藁〔わら〕をひき、霜を防いだのです。霜に対して更に注意を促すために「八十八夜の別れ霜」というような言葉も生まれました。この言葉が示すように、八十八夜は冷害を回避する目安の日ともなっていました。
また「八十八夜」は、1656年の伊勢神宮で刊行された伊勢暦にはじめて記され、1686年の暦に正式に採用された日本独特の暦日です。それは農家にとっても幕府にとっても、霜害による不作が最も恐ろしかったため、霜の注意を促すために特別に暦に記載されたのだそうです。

天気予報の発達した現代でも、天然自然の暦に則って季節を迎えることが無病息災の祈りだった古人の知恵を受け継いでいるところが数多くあります。
いつまでも、こうした日本の美しい自然とならわしを遺して行きたいものですね。

初夏の五十鈴川

<わたしたちは伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮「神の宮」 増浦行仁写真展に協賛しています>

増浦行仁
増浦行仁プロフィール

1963年生まれ。1981年渡仏。1983年 VOGUE(Paris)ギィ・ブルダンのアシスタントとなる。1987年サロン・ドートンヌ入賞。ルーブル、オルセー、パリ近代美術館、ロダン美術館にてポスト印象派の彫刻を撮影。1988年フランス国立図書館に作品31点が永久保存される。2002年、フィレンツェのカーサ・ブオナローティ(ミケランジェロ美術館)を皮切りに、2003~4年日本国内各地にて『GENESIS』(ミケランジェロ作品集)展開催。2006年より神宮司庁の許可を得、伊勢神宮「第62回式年遷宮」ならびに2008年より出雲大社「平成の大遷宮」の撮影をそれぞれ開始する。2013年5月に出雲大社、10月に伊勢神宮の正遷宮(神体の渡御)が行われるまで撮影に従事。これらの撮影作品は『神の宮』として国内外で巡回展を開始。同時に日本の精神文化、その自然観と伝承知による地球40億年の生命の継承を伝える「神の宮共働態」を結成。 写真集『GENESIS』『天狗の棲む山』、関連書『おれは土門拳になる~“奇跡の光” にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方~(村尾国士/著)』

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