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夏の風物詩と鮎

夏の風物詩で思い起こすものに鵜飼や川床があります。
どちらも川の涼が感じられる、日本的な夏の風物詩ですね。
そして料理といえば、定番の鮎が旬真っ盛りです。

鮎は川魚のなかでも古くから沢山の人に好まれ、食されてきた魚です。
他の渓流魚と違い、川底の石や岩に生える苔を餌にしています。そのため、水がきれいな清流にしか生息せず、取れ立ての鮎は「スイカの香り」がするとよく言われます。釣り方も、エサ釣りが出来ないので、鮎の縄張り意識を利用した友釣りがよく知られています。
塩焼きが定番で、わたの苦みを好む方も多くおられます。鮎のわたで作った塩辛は「うるか」と呼ばれ、珍味とされています。

7月の二見浦

鵜飼いは日本古来の伝統的な漁の方法で、「古事記」や「日本書紀」にもその記述が見られます。
織田信長や徳川家康が長良川の鮎に感嘆して、鵜飼を保護したのは有名な話です。
織田信長は「鵜匠」という地位を与え鵜飼を保護し、徳川家康はたびたび岐阜を訪れ鵜飼を見物、当地でつくらせた鮎鮨を江戸まで運ばせました。鵜飼の鮎は体に傷がつかず、一瞬で気絶するため鮮度が良く、献上品として珍重されてきたのです。

明治維新後は大名の後ろ盾が無くなり、鵜飼は絶滅の危機に瀕しましたが、明治天皇が長良川の鵜飼いを御料鵜飼として保護されました。岐阜の鵜匠の方は宮内庁式部職鵜匠という宮内庁職員なのですね。
御料鵜飼で獲れた鮎は皇室へ献上され、伊勢神宮や明治神宮にも奉納されています。国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

夏の夜、赤々と燃える篝火を川面に映し、鵜匠と鵜が一体となって繰り広げられる鵜飼を見ながら、ひととき幽玄の世界へ迷い込むのもいいかも知れませんね。

今年は猛暑になると言われています。
鮎や鱧、鯵など旬の魚を頂いて元気に過ごしましょう。
旬の食材は、おいしく、栄養価も高く、しかも経済的です。
自然の恵みは本当にありがたいものですね。

7月の五十鈴川

<わたしたちは伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮「神の宮」 増浦行仁写真展に協賛しています>

増浦行仁
増浦行仁プロフィール

1963年生まれ。1981年渡仏。1983年 VOGUE(Paris)ギィ・ブルダンのアシスタントとなる。1987年サロン・ドートンヌ入賞。ルーブル、オルセー、パリ近代美術館、ロダン美術館にてポスト印象派の彫刻を撮影。1988年フランス国立図書館に作品31点が永久保存される。2002年、フィレンツェのカーサ・ブオナローティ(ミケランジェロ美術館)を皮切りに、2003~4年日本国内各地にて『GENESIS』(ミケランジェロ作品集)展開催。2006年より神宮司庁の許可を得、伊勢神宮「第62回式年遷宮」ならびに2008年より出雲大社「平成の大遷宮」の撮影をそれぞれ開始する。2013年5月に出雲大社、10月に伊勢神宮の正遷宮(神体の渡御)が行われるまで撮影に従事。これらの撮影作品は『神の宮』として国内外で巡回展を開始。同時に日本の精神文化、その自然観と伝承知による地球40億年の生命の継承を伝える「神の宮共働態」を結成。 写真集『GENESIS』『天狗の棲む山』、関連書『おれは土門拳になる~“奇跡の光” にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方~(村尾国士/著)』

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