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「熨斗」- 日本古来の贈る心

みなさんは、ご進物や贈答品に添える「のし紙」はご存知ですよね。
それでは、この熨斗がもとは、熨斗鮑(のしあわび)と呼ばれるものだったことは、ご存知でしたか。

「二見浦(ふたみがうら)」

熨斗鮑は、アワビの肉を薄く削ぎ、干して琥珀色の生乾きになったところで、竹筒で押して伸ばすことから、「のしあわび」と呼ばれます。
「のし」は延寿に通じ、アワビは長寿をもたらす食べ物とされたため、古来、アワビは縁起物とされ神宮の神饌としても用いられてきました。さらに、中世の武家社会でも武運長久の印と重宝がられ、陣中見舞いなどに用いられました。
やがて祝事や慶事の際、高価な贈答品に添えられるようになり、時代の移り変わりと共に熨斗鮑を和紙に包んだ形を「のし」と称するようになりました。こうして贈答品には「のし」をつけるという風習ができたようです。
仏事における精進料理では魚などの生臭物が禁じられていますが、仏事でない贈答においては精進でないことを示すため、生臭物の代表として熨斗を添えるようになったとも言われています。

時代とともに簡略化され、紅白の紙を折り込んで中央に黄色の短冊状の紙が付されているものを熨斗とすることが多く、この黄色の短冊状の紙の部分が熨斗鮑を表しています(折り熨斗と呼ばれる)。現代では、全てが印刷された「のし紙」がほとんどです。
形は変われど、古くより続いている日本人の細やかな気遣いを表す風習はこれからも受け継いでゆきたいものです。

そろそろお中元の季節です。
お世話になった人に心を込めて、日本の伝統とともに心づくしの品をお贈りください。

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