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夏祭りとご馳走

現代の都市部の大きな神社では、夏祭りを例大祭としているところが多く、初夏の5月初めから7月の終わり頃にかけて祭りがおこなわれます。
目的は豊作祈願、疫病退散、除災招福、ご先祖供養など多岐に及んでいます。

関西の夏祭りといえば、大阪の天神祭と京都の祇園祭がすぐに思い浮かびます。
そして、この二つの祭には、鱧(はも)料理がかかせません。

梅雨の水を飲んでおいしくなると言われる鱧は、産卵を控え脂が乗り出す夏に旬をむかえます。大阪湾で獲れたこともあり、すり身にして活用するなど、昔からなじみ深い魚です。

夏の五十鈴川

また、京都の祇園祭は「鱧祭」とも言われるほど、夏の京料理に鱧は欠かせません。
内陸である京都まで、瀬戸内から鮮度を保ったまま魚を運ぶのは難しいことでしたが、生命力の強いハモは、生きたまま運べる貴重な魚でした。しかし、硬い小骨が多くそのままでは食べ辛いため、皮一枚を残し細かく切り目を入れ、骨を断ち切る、骨切りの技法が編み出されたんだとか・・。
湯引きや照り焼きなど、様々に調理されますが、捨てるところが無いと言われるハモが関西でよく食べられるのは、この骨切りあってこそなんでしょうね。
鱧にはビタミンA、カルシウムが多く、特に老化防止に有効だというコンドロイチンが皮に豊富に含まれていて、京美人の美肌のもと、ともいわれます。
鱧は、栄養価が高く、まさに夏にぴったりの料理なんですね。

夏の土用には、暑さで弱りがちな体のために、滋養のあるものを食べる風習があります。土用のうなぎはすかっかりおなじみになりましたが、土用しじみも栄養価が高く夏バテなどで食欲がわかないといった時に、しじみのみそ汁を飲むだけでも、栄養補給になります。

昔からのいいつたえは、現代の栄養学からみても理にかなっている事が多いのには、驚かされますね。
夏が旬のおいしい野菜や魚で、夏バテ知らずで、暑さを乗り切りましょう。

大山 大野ヶ池

<わたしたちは伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮「神の宮」 増浦行仁写真展に協賛しています>

増浦行仁
増浦行仁プロフィール

1963年生まれ。1981年渡仏。1983年 VOGUE(Paris)ギィ・ブルダンのアシスタントとなる。1987年サロン・ドートンヌ入賞。ルーブル、オルセー、パリ近代美術館、ロダン美術館にてポスト印象派の彫刻を撮影。1988年フランス国立図書館に作品31点が永久保存される。2002年、フィレンツェのカーサ・ブオナローティ(ミケランジェロ美術館)を皮切りに、2003~4年日本国内各地にて『GENESIS』(ミケランジェロ作品集)展開催。2006年より神宮司庁の許可を得、伊勢神宮「第62回式年遷宮」ならびに2008年より出雲大社「平成の大遷宮」の撮影をそれぞれ開始する。2013年5月に出雲大社、10月に伊勢神宮の正遷宮(神体の渡御)が行われるまで撮影に従事。これらの撮影作品は『神の宮』として国内外で巡回展を開始。同時に日本の精神文化、その自然観と伝承知による地球40億年の生命の継承を伝える「神の宮共働態」を結成。 写真集『GENESIS』『天狗の棲む山』、関連書『おれは土門拳になる~“奇跡の光” にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方~(村尾国士/著)』

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