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お酒と神様

忌火屋殿 前庭

日本では縄文時代に既に、お酒が造られていたといわれています。お米の作り方を伝えた人たちが、同時にお米を使ったお酒の造り方も伝えたようです。

神話の時代から、お酒は神に奉るものとして存在していました。人々は、収穫されたお米を神に捧げる際にお酒を造って供えることで、来期の豊穣を祈願しました。
今でも「お神酒(おみき)」という言葉があります。大昔の人が地震、火山、大雨など、自然の脅威を荒ぶる神としてお祀りし、鎮めるためにお酒を供えたことが、お神酒の始まりと考えられています。お酒を供えることで豊かな収穫や無病息災を祈り、そのお下がりを頂くことで厄を払います。お酒は、神と人とを結ぶ役割を担う神聖なものなのです。
そのなごりで、いまも慶事にお酒はつきものです。成人式に初めて飲むお酒や結婚式の三三九度、大切なマイホームを建てるときの地鎮祭や上棟式には必ずお酒がまつられ、一同で飲み交わします。

神宮でも古くより、お酒が供えられてきました。かつては御酒殿(みさかどの)でお神酒を醸造し、神前に供えていました。現在、醸造は、忌火屋殿(いみびやでん)で行われていますが、御酒殿では今も、6月・10月・12月の年3回、神前に捧げる酒の醸造の成功と酒造業の繁栄を祈願し、糀(こうじ)を奉納する御酒殿祭(みさかどのさい)が執り行われています。

祭のあとに皆でお酒を酌み交わしたことが、今の宴会のルーツだともいわれます。永い時間をかけて、お酒は独自の日本文化を育んで来ました。その原点に神(自然)への感謝と畏怖の心があることを忘れないようにしたいものです。
お酒はほどほどに・・・飲み過ぎは禁物です(^ ^)

<わたしたちは伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮「神の宮」 増浦行仁写真展に協賛しています>

増浦行仁
増浦行仁プロフィール

1963年生まれ。1981年渡仏。1983年 VOGUE(Paris)ギィ・ブルダンのアシスタントとなる。1987年サロン・ドートンヌ入賞。ルーブル、オルセー、パリ近代美術館、ロダン美術館にてポスト印象派の彫刻を撮影。1988年フランス国立図書館に作品31点が永久保存される。2002年、フィレンツェのカーサ・ブオナローティ(ミケランジェロ美術館)を皮切りに、2003~4年日本国内各地にて『GENESIS』(ミケランジェロ作品集)展開催。2006年より神宮司庁の許可を得、伊勢神宮「第62回式年遷宮」ならびに2008年より出雲大社「平成の大遷宮」の撮影をそれぞれ開始する。2013年5月に出雲大社、10月に伊勢神宮の正遷宮(神体の渡御)が行われるまで撮影に従事。これらの撮影作品は『神の宮』として国内外で巡回展を開始。同時に日本の精神文化、その自然観と伝承知による地球40億年の生命の継承を伝える「神の宮共働態」を結成。 写真集『GENESIS』『天狗の棲む山』、関連書『おれは土門拳になる~“奇跡の光” にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方~(村尾国士/著)』

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