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お正月にかかせない縁起物のエビ

明けましておめでとうございます。

皆さま、良いお正月をお迎えでしょうか?

さて、日本のお正月と言えば、やはりお節料理は外せません。お節の食材にはそれぞれ縁起をかつぐものが使われていますが、エビもその一つです。長いひげを老人に例えて「海老」と呼ばれるようになったらしく、長寿を象徴しています。エビを食べると、その姿のように腰が曲がるまで長生きできるとも言われます。そのため縁起物としては、小さい芝エビや桜エビはあまりお節料理に適していません。また、日持ちが必要なため、生食が基本である甘エビやボタンエビも避けた方が良いでしょう。
お節料理のエビと言えば伊勢海老が定番です。見た目も豪華で味も美味しいことから大変人気があります。車海老や天然の有頭エビもおすすめです。

伊勢神宮 萱山

“腰が曲がるまで長生きできる”というのは、どうやらエビの見た目だけではないようです。長寿や若返りに必要な栄養素が沢山含まれています。豊富なタウリンは、血圧を正常に保つ効果が期待できます。目の老化対策にも有効です。良質なタンパク質は、筋肉をはじめ体のあらゆる組織をつくる成分となります。免疫力の低下も防ぎます。おまけに低脂質なのでダイエットにも良い食材ですね。「若返りのビタミン」とも呼ばれているビタミンEも多く含まれています。特に伊勢エビと甘エビが多いようです。他にも「キチン」とよばれる解毒の働きをしてくれる成分や、関節の動きを滑らかにするグルコサミンも含まれています。正に、健康で長生きするためにはピッタリの食材と言えます。

エビを食べるようになったのは4000年ほど前で中国の長江周辺が始まりだと言われています。長江の治水工事のために焼き払いをしたとき、偶然エビも一緒に焼かれました。このとき香ばしい匂いが漂い、美味しそうだったことからエビを食べる文化が始まったとされています。
エビは世界中で食べられていますが、宗教上、うろこの無い海の生物を食べることを禁じている宗派もあります。またオーストラリアではロブスターやエビを生きたまま調理することを禁止しています。エビにも世界それぞれの考え方や文化があるのですね。

日本には四季折々の年中行事があります。その際にいただく行事食は、体調を崩しやすい季節の変わり目を賢く乗り切る「食の知恵」でもあったのです。
時代が進むにつれて、古来の年中行事もおろそかになりつつありますが、改めて自然の恵みに感謝しながら、季節の移ろいを楽しめるような年にしたいですね。
2018年も“いただきます”の心で、ともに健やかに過ごしましょう。
今年もよろしくお願いいたします。

出雲大社 元旦

<わたしたちは伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮「神の宮」 増浦行仁写真展に協賛しています>

増浦行仁
増浦行仁プロフィール

1963年生まれ。1981年渡仏。1983年 VOGUE(Paris)ギィ・ブルダンのアシスタントとなる。1987年サロン・ドートンヌ入賞。ルーブル、オルセー、パリ近代美術館、ロダン美術館にてポスト印象派の彫刻を撮影。1988年フランス国立図書館に作品31点が永久保存される。2002年、フィレンツェのカーサ・ブオナローティ(ミケランジェロ美術館)を皮切りに、2003~4年日本国内各地にて『GENESIS』(ミケランジェロ作品集)展開催。2006年より神宮司庁の許可を得、伊勢神宮「第62回式年遷宮」ならびに2008年より出雲大社「平成の大遷宮」の撮影をそれぞれ開始する。2013年5月に出雲大社、10月に伊勢神宮の正遷宮(神体の渡御)が行われるまで撮影に従事。これらの撮影作品は『神の宮』として国内外で巡回展を開始。同時に日本の精神文化、その自然観と伝承知による地球40億年の生命の継承を伝える「神の宮共働態」を結成。 写真集『GENESIS』『天狗の棲む山』、関連書『おれは土門拳になる~“奇跡の光” にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方~(村尾国士/著)』

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